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第九回 地霊星医院(9-3)(2/2)

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そう言われて、雷先と李秀は口ごもった。

「お医者さんに、诊せた方がいいわね」

萍鹤がぽつりと言った。李秀が首を倾げる。

「ねえ萍鹤、あんたの术で、钢先を治せないの?」

しかし、萍鹤は静かに首を振った。

「いいえ。私は、そうはしたくない」

「えっ?あんた、それどういう意味よ!」

李秀がいきり立ったが、萍鹤はまた首を振る。

「术で回复させたら、钢先はすぐに出発するでしょう。少し、彼を休ませてあげたいの」

「あっ……」

萍鹤の気持ちを知って、李秀たちは黙って颔いた。

雷先が宿の周りで闻いてみたところ、近くに腕のいい医者がいるという。

「名前が気になるんだ。地霊星医院、というらしい」

「地霊星、とな」

鲁乗たちが惊いた。雷先は颔いて続ける。

「本名は徐米芳というんだが、自分は地霊星という星の力を借りているからどんな病でも治せる、と言っているそうだ」

「魔星の名前で商売してるのね。そういう奴もいるのかぁ」

李秀が妙に感心したので、鲁乗が苦笑のように手を振る。

「こんな时に、また争いの种を见つけてしまったか。今は、収星のことは置いておこう。钢先を诊せるのが优先じゃ」

皆は颔き、雷先が钢先を背负って、一同は宿を出る。路地を抜け、地霊星医院へ向かった。

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